うつ 仕事の重圧 休職 父との不仲
仕事の重圧による不眠・うつで休職。
両親が命をつないでくれた事実に気づき元気になれた。
園田友靖さん(仮名・39才)
<概要と解説>
心を苦しめた父の行為が、生命の観点からみたときに、感謝に変わった
佐藤康行メソッド(YSメソッド)では、心の自然治癒力を発動させることで、うつなどの精神疾患になった心を再生していきます。
心の自然治癒力とは、頭の世界である顕在意識や、無意識の世界である潜在意識のさらに奥にある、「生命そのものの働き」のことをいいます。
心のわだかまりとして自分を苦しめる出来事があったとしても、「生命の観点」からとらえていったときに、その出来事の奥にある本当の姿がみえ、心は苦しみから解放されていきます。
今回ご紹介するうつ病の寛解者の方は、幼少期に父親から叩かれてきた経験をお持ちでした。
そのため父親とはずっと仲が悪く、表面的な付き合いだけをしていました。
この父親への思いが、YSメソッドに取り組む中で、「生命の観点」からの気づきを得たときに感謝に変わっていきました。
「今の自分があるのは先祖や両親が命をつないでくれたお蔭」
「両親がいなければ私が今ここにいることはなかった」
この想いがご自分の中に現れたとき、回復がぐんぐんと進んでいきました。
回復のカギは「生命の真実」に気づくことでした。
その過程を、ご自身の手記でご確認ください。
<YSメソッド開始までの経過>
◆仕事量と責任の重さに追い詰められ、不眠に
私は、北関東の建設会社で働いています。高校から専門学校に進み、就職した会社でした。
それまでは仕事も順調に推移し、良い形で働くことができていました。妻子にも恵まれ、順風満帆な人生でした。
しかし、30代も後半となり、私は責任ある仕事を任せられる立場となりました。
現場監督として多忙な日々を送ってきたのですが、2年前に部長職を拝命し、責任はさらに増していきました。
次第に周囲の状況が見えなくなるほど忙しく、追い詰められていき、最初に出た症状は、不眠です。
◆うつ状態になり、体重は4-5kg減、休職して自宅療養に
それで心療内科を受診したのですが、その頃の私は全く生気の抜けたような顔で、同僚に何を聞かれても返事はうつろ。「はい」とも、「いいえ」とも判別できないあいまいな返事しか返せなかったようで、周囲からすれば明らかなうつ状態になっていました。
体重も4-5 kgは落ち、そしてついに会社で倒れた私は、休職して自宅で療養せざるを得なくなりました。
そんななか、知人を通じて知ったのがYSメソッドでした。
<YSメソッドに取り組んだ結果>
◆大きな波のようだった感情の起伏が、だんだんと穏やかに収まった
訪れたYSこころのクリニックでは、とにかくカウンセラーの方が私の話をしっかり聞いてくれ、話をしているときは本当に安心しました。
最初に受けた二日間集中カリキュラムでは、大きな波のようだった感情の起伏の波が、だんだんと緩やかになり収まっていくような感覚を受けました。
そして私は、若くして亡くなった母のことを思い出したのです。
母は優しい女性でした。私がうつを発症したのは39歳で、思えば母が亡くなった時の年齢は、同じ39歳です。もしかしたら、母がうつから立ち直るように私を導いてくれたのかも知れない。そんな思いが湧いてきました。
◆叩かれ、仲が悪かった父への感謝の気持ちがあふれるとともに、回復が進んだ
幼少期、私は父に叩かれて育ちました。
父とはずっと仲が悪く、表面的な付き合いだけしてきたのですが、父への感謝の気持ちがあふれてきました。
今の自分があるのは、先祖や両親が命をつないできてくれたお蔭。両親がいなければ私が今ここにいることはなかったという想いが、ぐさっと心に突き刺さるように私の中に現れたのです。
今、当時の記憶を思い返してみると、父は私に「自分で考えて生きていけ」というメッセージを送っていたのでしょう。
その気づきで心境が変化するにつれ、私はぐんぐん回復していきました。
◆うつも不眠も解消し、やる気と前向きさが出てきた
今ではうつも不眠もすっかり良くなり、やる気と前向きさが出てくるようになりました。以前の生活リズムを取り戻し、朝は普通に起きられます。
◆会社の同僚にレッテルを貼っている自分に気づき、同僚の誠実さが理解できるようになった
振り返ってみると、私は会社の同僚に対して「この人はこういう人だ」とレッテルを貼っていました。
しかしYSメソッドを受けたことで相手の真の心が見えるようになると、本当は同僚たちも仕事に対して誠実に向き合っていたのだと、より理解できるようになりました。
実は最近、自転車の趣味も始めたんです。それに、ずっと音沙汰のなかったバンド仲間から急に連絡があり、またバンドをやろうという話が舞い込んできました。職場へも、間もなく復帰できます。
ここまで元気になった私のことを、家族もとても喜んでくれています。