なぜ心を病むのか?
あなたがうつになった原因は、人間関係のトラブルや辛い出来事だったかもしれません。これはあくまできっかけです。うつになるかならないかは、その人が持つ「心のクセ」が大きく関わっています。
うつの根本原因=「心のクセ」(過去の記憶)
同じような出来事に直面しても、それをきっかけに心を病む人がいれば、それを自分の糧にして頑張る人もいます。このような違いが生まれるのは、人によって出来事のとらえ方が違うからです。
このとらえ方の違いを生み出す元になっているものが「心のクセ」です。
「心のクセ」は、幼少期から成長する中でつくられるもので、無意識のうちに物事の捉え方や判断のもとになっています。「心のクセ」によって、人生の中で同じような出来事に直面すると、同じような判断をして、同じような苦しみを繰り返している可能性があります。これが病の根本原因です。過去の記憶が「心のクセ」となって、心の病をつくり出しているのです。
過去は変えられるのか?
では、どうすれば「心のクセ」を解消することができるのでしょうか。
その答えは、過去を変えることです。
過去とは、出来事+とらえ方です。過去に経験したことを、今の自分が「辛かった」とか「楽しかった」ととらえているものです。
ですから、とらえ方を変えることができれば、過去は変わります。過去に経験したトラウマのような出来事でさえ、変えることができます。最悪だった出来事も、自分にとっての宝だったことに気づけば、自分の人生を素晴らしいものとして肯定できるようになります。そのとき、うつを生み出す「心のクセ」は解消しています。